ヘルパンギーナ

2013年07月16日

現在、手足口病が流行していますが、同じく、乳幼児に多い病気で夏風邪の一種にヘルパンギーナがあります。


ヘルパンギーナとは、突然の高熱・口腔内に水疱や発赤を主症状とウイルス性の疾患です。


主に乳幼児が感染する病気ですが、大人にも感染する場合があります。


典型的には2~7日の潜伏期間の後、突然38度以上の発熱を呈し、続けて口腔内に水疱が出現し、水疱が破れて痛みも伴います。


その後2~4日で解熱し、7日程度で治癒します。


高熱による倦怠感や口腔内の痛みなどから、食事や水分を十分に摂れず、脱水になることもあります。


合併症としては、熱に伴う熱性けいれんと、まれに髄膜炎や心筋炎が生じることがあります。


頭痛や嘔吐、発熱が続く場合は主治医に相談しましょう。


・原因と感染経路


エンテロウイルスと呼ばれるグループに属するウイルス(主にコクサッキーウイルス)を原因とします。


ヘルパンギーナはかかった人の咳やくしゃみ、唾などのしぶきに含まれるウイルスによって感染します(飛沫感染)。


また水疱の内容物や便に排出されたウイルスが手などを介し、眼や口などの粘膜に入って感染します(経口・接触感染)。


・治療法


治療法は対症療法のみで、発熱などつらい症状を緩和する治療が中心です。


口の中に水疱ができるため、食事をとりやすいよう、柔らかく、薄味の食事を工夫し、水分補給を心掛けることが大切です。


・予防法


予防接種はありません。


外から帰った後、食事の前、トイレの後などに手洗いを行うことが最も大切です。


ヘルパンギーナは治った後も3~4週間は便にウイルスが排出されるため、幼稚園、保育園、学校など集団生活ではタオルを共用することは避けましょう。

風邪にかからないために、手洗い、うがいを徹底しましょう(^-^)/