足がつる原因と対策(PART2)
1.体内のミネラルのバランスが崩れた
「夏は熱中症予防のために、ナトリウムを補給しましょう」
「妊娠中はカルシウム不足になりやすいので、積極的に補給しましょう」
などと聞いたことはありませんか?
このナトリウムやカルシウムは、ミネラルの一種です。
ミネラルは、私たちの身体を健康に保つために、それぞれが大事な働きをしています。
そのため、ミネラルのバランスが崩れるとさまざまな体調不良が起こりやすくなり、足がつるという症状もそのひとつではないかと考えられているんです。
ミネラルには下記のような種類があります。
たとえば、マグネシウムがカルシウムと協力して骨を丈夫にしたり、マグネシウムはカルシウムが体内に吸収されるのをコントロールしていたり、といった具合です。
そのため、下記のような状況になりミネラルの一部が減少すると、ミネラルのバランスが崩れてしまいます。
2.筋肉の伸びをキャッチするセンサーが不調になった
筋紡錘は筋肉が伸びている状態を脳に伝えることで、脳が適切な指示を出せるようにサポートしています。
ですから、この筋紡錘に異常が起きてしまうと脳が筋肉の状態を理解することができなくなり、適切な命令が出せなくなってしまいます。
その結果、脳が筋肉に対して必要以上に「縮みなさい」という指令を出してしまい、足がつってしまうんです。
この筋紡錘(きんぼうすい)に不調がおきる原因としては、筋肉の緊張が続くことや血行不良などがあります。
下記に心当たりがある方は注意してくださいね。
- 立ち仕事や運動する機会が多く、足の筋肉が緊張した状態が長く続く
- 運動不足や加齢で筋肉が衰えていて、血行不良がおきている
- 冷えによって血行不良がおきている 。
筋肉の緊張状態が続くと、筋紡錘は刺激を受け続けて麻痺してしまいます。
また血行不良によって筋紡錘はミネラルやエネルギー不足となり、感度が悪くなってしまうんです。
寝ているときに足がつることが多いのは、体温低下による冷えや布団の重さによる筋肉の緊張が起こりやすく、筋紡錘(きんぼうすい)に不調が起きやすいからだったんですね。
また、高齢者は特に足がつりやすいといわれています。
なぜなら、加齢で筋肉が衰えて血行不良をおこしやすいことに加え、持病の薬などでミネラルのバランスを崩しがちだったりと、足がつりやすい条件が重なってしまうからなんです。
PART3へ続きますヽ(^。^)ノ